Edition9

手持ちのヘッドホンの中でもっとも好きなヘッドホンなので最初にレビューしてみようと決めました。

※写真はイヤーパッド交換後に嬉しくて撮影したもの。

僕がメインで聴く曲のジャンルはテクノや打ち込みが多く5割6割がそれと言っても良いくらいです。

特にハードコアテクノ(ガバが特に多い最近はミニマル、EDMも)は多く高校の頃はハードコアしか聴いていないくらいずっと聴いていました。

なんでこんな話から入ったと言うと、このEdition9はハードコアに強いヘッドホンとして憧れのヘッドホンだったのですよ!

正直ヘッドホンに十何万もかけるのは躊躇したんですが、ここ最近の勢いと言うか心の激流に流され購入してしまいました(購入自体は半年以上前)。

個人的にはこうゆう方向性でもっと良いものが欲しいなぁと思うんですけど、最近は平面駆動型が台頭してきて僕が好きな音傾向からズレてきていてやや悲しくもあります。

当のULTRASONEも最近は大人しい方向性の物を出していて、Edition15とかあれもあれで良いものでかなり欲しいんですが、テクノ、打ち込みスキーとしてはガッチガチな音の機種が欲しくなってしまいます。

平面駆動型か静電型も一つくらい手持ちに加えたいなと思い、お店に行き試聴して「この音の細かさは良いなぁ!欲しいなぁ!」と良さを毎回感じるも、「じゃあ、これで何聴くんだ?」と自問自答。

僕が買っても持ち腐れだなといつも購入を諦めてしまっています。

絵を描きながらいつも聴いているので軽さ(400g以下)とキレを両立した機種が欲しいです(VOCEとかKS-H4どうじゃろ?)

 

 

装着感=やや悪い~普通(パッドの状態が良ければ良)

 

Edition9の普通は自分で色々、改善を加えた上での普通評価です。

ノーマルの状態では装着感は劣悪なのでその点、間違えないように。

以下に僕がやった改善法書きますが自己責任でお試しください。

 

まず側圧を緩めました、もう力ずくでバンドをグイッと曲げます。

緩めすぎると少し頭を揺らすだけでズレるので注意しましょう。

次に疑似AKG、HiFIMANのように渡しを作って頭頂部の負荷を分散させます。

中央に穴を開けると収まりが良くなりズレにくくなります。

余っていたレザークラフト用のラムレザーを使いましたがハギレであれば大きいジップロックいっぱいで2000円程度と安価です。

次にイヤーパッドがヘタってぺちゃんこ、耳がハウジングで潰されて痛みます。

そこでイヤーパッドの内側にトレーニング用のチューブを入れて厚みを出しました。

(以下ヨドバシリンク、耳が小さい人は細め、大きい人は太めがオススメ。

細め https://www.yodobashi.com/product/100000001002801310/

太め https://www.yodobashi.com/product/100000001002518660/

最後に経年劣化で硬化したレザーにはサフィールのレザーローションが効果的です。

amazon https://www.amazon.jp/dp/B00D7YK2PY

いくつか試しましたがエチオピアンシープレザーにはコレが有効なようでした。

最初にレザーローションでレザーを掃除、半日程度置いてある程度乾いたらホースオイルを入れて保湿してあげます。

amazon https://www.amazon.jp/dp/B0091GI6E6

ハギレ2000円+チューブ1000円+ローション1500円+オイル1000円=約5500円

新品のパッドを買うよりも安いですが手間はかかります。

ここまでやってやれば凶悪な装着感に悩まされず快適に音楽を聴く事が出来ます。

※2019年9月現在、イヤーパッドを新調しましたが新品のエチオピアンシープスキンはプリッとパツッとした独特の質感で非常に付け心地が良いです。

上記の改善策と併用でパッドも交換すれば装着感:良

 

 

音について

帯域バランスは低>高>中の弱ドンシャリ。

量感自体はほぼフラットに近いのですが硬く線の太い低音の質感が目立ち、そこから突き抜けてくる溌剌とした高音が気持ちの良い、洗練されたドンシャリバランスと言った印象でしょうか。

温度感は中庸でシステムによりけり(HA5000だと暖色でエネルギッシュ、HD-1Lだと寒色でソリッドな印象です)

響きは少なく明瞭で明るく勢いの良い音、解像度や分能感、定位感も良く基礎性能の高さを感じ、ボーカルも埋もれること無くクリアに聴こえます。

全帯域引き締まり硬い音調ですが音に厚みがありとても濃厚です。

反面、音場感は不得手でULTRASONE社の特許技術S+Logicの効果も他機種より弱め。

この辺りは現行機にはやや劣りますね、特に左右方向は狭い。

タッチの描き分けも余り上手くなく柔らかい表現は苦手としています。

ただ数あるヘッドホンの中から古く入手方法も限られた機種であるEdition9を選択する変わり者?は性能の高さもよりも、独特な低音とそれに起因するノリの良さ等の個性に惹かれて購入をすると思うのでそんな些末な事は問題にはなりませんね。

また上で音場が狭いと言いましたが定位は明確なので立体的に鳴っている感覚があり余り窮屈という感じはしません。

 

総評として迫力のある濃い音色に硬さと図太さを両立した低音、纏まりと勢いのある音のヘッドホン。

バランスはフラットながら特徴的な音の質感で打ち込みやロック、アニソン適正が高く、聴いていて楽しくなるヘッドホンですね。 

 

こうゆうのEdition9で聴くの好き。 

E9の強烈な低音は脳みそに良い。

パッドを新調したら気分良くなって久しぶりに書き直してみました!それでは!